=徒然のアルバム=

愛機を携えて、気の向くままに撮った作品を、気ままに掲載している気まぐれオジサン 「HIRO」

深緑の瑠璃光院を訪ねて(18)

八瀬大原の瑠璃光院が春の特別公開(4/15~6/15日)をしているとのこと、初めて訪ねてみた。
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出町柳駅から今や人気絶頂の叡山電鉄「H I E I」号に乗り、八瀬比叡山口駅に到着。平日にも拘らずかなりの人出だった。
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駅を降りて直ぐ高野川清流に架かる古風な木橋を渡り、新緑豊かな左岸の下り道を辿る。
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道すがら何気なく空を仰ぎ見ると、新緑の森の上には青空に鮮やかな飛行雲、初夏の空気をいっぱい感じながらゆっくり歩くこと10分弱。
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由来案内板に出会う。
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直ぐ傍に寺院らしからぬ山門が目に入る。(案内板にある通り、元々は三条実美公の別荘として造営されたもの。後に浄土真宗無量寿光明寺の支院となった)
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受付を済ませ、木漏れ日の射す深緑薫る石段の参道を登る。
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石段の先には、「山露路の庭」と命名された青もみじ、鮮やかな緑の苔、十三重の石塔が織りなす深緑の空間が現れた。
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癒しの空間を通り過ぎると、色鮮やかな鯉がゆったりと泳ぐ池を眺めながら、数寄屋造りの優雅な玄関に辿り着く。
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先ずは書院の2階に案内されて上がると、そこは深緑一色の空間、巧みに配置された黒光りの写経机にも青もみじが映り込み、その幻想的な景観に暫し呆然とその清楚な空気感を味わう。
(其の一)
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(其の二)
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磨き上げらた漆塗りの床にも、”床もみじ”の映り込み。
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書院2階の窓からの一面緑の山並み風景。
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書院の1階に降りると、本寺の主庭である「瑠璃の庭」と名付けられた苔の絨毯が一面の空間が広がる。
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別館への移動途中の格子窓にも深緑の薫りが漂う。
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別館に着くと、そこは少し趣の異なる「臥龍の庭」(ガリョウノニワ)。水の流れと石組で天に駆け上がる龍を表した池泉庭園で、見る人の心を解き放つといわれる。
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今回の瑠璃光院の参拝は、新緑の時期としては、参拝者の混雑もなく期待以上の景観を味わうことが出来、心癒される思いがした。流石、京都屈指の絶景スポットの一つと納得した次第。秋の紅葉時期は、例年、参拝者の長蛇の行列ができるとのことですが、出来ることなら、錦秋の紅葉時になんとか再訪したいとの思いを強くして、帰路に着いた。