今年の寒さは、途切れることのない持続性が特徴のような感じがするのは歳の性だろうか。そんなことを感じていた最中に、「探梅」という言葉をある読物で見かけた。「冬,早咲きの梅を求めて山野に出掛けること。」を意味する俳句の冬の季語だそうで、この年になって初めて知った。早速タイトルに使わせてもらった。もとより俳句などには疎い方だが、春の兆しを求めて、何か所かの行きつけの梅園を探梅してみた。春よ来い!はーやく来い!と呟きながら・・・。
雪景色寸景(9)
近場で手軽に雪景色を楽しむ場所・・・?ということで、交通機関も比較的便利な京都鞍馬方面を目指した。家を出た時は空模様も快晴で、今日は良い撮影日和と期待しながら向かったが、京都に近づくと雲行きが怪しくなり、叡山電鉄(叡電)の修学院駅当たりから猛吹雪。終点の鞍馬駅でも同じ。少し当てが外れたかな~と思いながら小止みになるのを待ったが、足元もかなり悪く、駅周辺での写真撮りで我慢した一日でした。
雪の中のレトロ風鞍馬駅
鞍馬駅前で迎えてくれる天狗様(天狗鼻が重そう)
(追伸ー後日報)
20日の新聞に掲載:「17日朝、2mある長い鼻が雪の重みで根元から折れていた。目下修復を急いでいる。」との記事。丁度私が訪れた翌朝の出来事
で、良いタイミングに行ったものと・・・(苦笑)。因みに、鼻は発泡スチロール製だったそうです。高い鼻も折れては、天狗様も様にならない(笑)
鞍馬寺仁王門
貴船口駅付近
(オマケ)
雪景色を走るカラフルな叡電
洛北の秋彩(16)
嵐山探訪(17)
嵐山の亀山公園展望台に行く度に、保津峡を挟んで、ほぼ正面に見える小さな建物(千光寺了以堂)が気になって、何時か、日を改めて訪ねたいと思いながら、やっと目的を達した。
嵐山・亀山公園展望台より(2015.5 撮影)
当日の嵐山は、まだ8月末にも拘わらず、清々しい秋模様の気配。
嵐山遠景
幸い、何のイベントもない平日で、観光客も少なく、気分よく大悲閣千光寺への道を辿る。
大堰川左岸を辿る①
大堰川左岸を辿る②
渡月橋から大堰川左岸を1km程、遡っていくと、やがて参道の入り口に辿り着く。
大悲閣千光寺参道①
ここからは、短距離ながらきついつづら折りの登り坂が続く。
大悲閣千光寺参道②
途中、ユニークな案内看板が目を引く。
大悲閣千光寺参道③
小休止をしながら、やっと山門に辿り着く。山門の向こうに鐘楼が見える。
登り始めてから、100m程でこじんまりとした空間が開け、本堂と了以堂が目に入ってきた。
本 堂
千手観世音菩薩を本尊として祀られ、隣に角倉了以像が安置されている。(江戸初期、大堰川の開削に成功した嵯峨の豪商、角倉了以が、開削に協力した人々の菩提を弔うため、千光寺を建立した)
了 以 堂
本堂にお参りの後、丁度、了以堂の方角から、和尚の法話の声が聞えた。暫らくすると、辺り一面静寂・・・。そーと堂の中を覗いてみると、なんと外国人男女数十人が座禅修業中。
了以堂欄干
お世話役に聞くと、「今日は外国人観光客の団体が参詣、堂の中は入れませんが、堂の周りの欄干はどうぞ」ということで、欄干に上がり、景色を楽しむ。
了以堂から保津峡を望む
丁度、視線を下方に向けると、保津川下り中の遊覧船をカメラに納めることが出来た。あたりの空気は、静寂とともに清々しい。
了以堂からの展望(パロラマ)
視線を上げると、比叡山をはじめ、京都市街などの大パロラマを満喫できる。案外、ここは嵐山の隠れた景勝地ではないか、紅葉時期に是非再訪したい。
(付 録)
大悲閣千光寺に関心のある方、下記のブログを覗いてみてください。
和尚のブログ「和尚日和」
帰り道、真近くで保津川下りを楽しむ船客に出会った。最高の船下り日和!ブラボー!!
保津川下り①
保津川下り②